LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
また、綾知さんの持つマンションの部屋へと足を踏み入れた。
今回は、エレベーターで見ていたが、15階を押していた。
それが、このマンションの最上階。
私達が来てすぐに、インターホンが鳴らされた。
私は、リビングのソファーに座り、
怯えるように身を震わせていた。
綾知さんは前回のようにモニターで相手を確認すると、オートロックを解除していた。
「前みたいに、鍵開いてるから」
そう告げると、綾知さんは私の隣へと腰を下ろした。
「今日、俺はこっちで待ってるから」
それは、前回のように、倉持さんと私の行為を見ないって事?
別に、この人に見てて欲しいわけじゃないから、それで構わないのだけど。
「そう…」
見てて欲しいわけじゃないけど。
隣の寝室で、倉持さんと二人っきりになる事が怖い。
暫くすると、玄関の方の扉が開く音がして、リビングの扉が開き、倉持さんが姿を現した。
会社で私を見る時のように、舐めるような視線をこちらに向けて来る。
本当に、気持ち悪い。
最近、この人がもうすぐ結婚するらしい事も、誰かが話していて聞こえて来た。
ただ、相手は会社の女性ではないみたいだけど。
そうやって、婚約者が居るのに、
こうやってノコノコやって来るなんて。
本当に、最低。