LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
恐妻
その日の綾知さんは、帰って来るのが遅かった。
先に寝てていいとLINEが来ていたので、
先にベッドに入っているけど。
なんだか、女の勘みたいなものなのか?
胸がモヤモヤして、眠れない。
綾知さんが寝室に来たのは、午前2時。
「あれ?まだ起きてるの?」
ベッドサイドのナイトランプの淡い光が、私の顔を照らしていて、綾知さんと目が合った。
「…綾知さん、浮気して来てない?」
「浮気はしてないよ」
アハハ、と、笑っている。
「何、その気になる言い方?」
この動揺もしない感じ、本当に浮気はしてないのだろうけど。
何か、ある。
「まあ、接待で。
ちょっと女の子の居るようなお店には行って来たけど。
それで、けっこうアプローチされたなぁ」
ベッドサイドに座り、そう言って私を挑発的に見下ろしている。
「それも仕事だから、キャバクラとか行くな、とは言わないけど…」
でも、ムカつく。
「俺には可愛い妻が家で待っているから、って、そう言って帰って来たから」
現在、こうやって帰って来ているけど。
「とりあえず。信じる」
「けど、俺の事、そんなに簡単に信じない方がいいよ?
俺の父親のあの女癖の悪さ。
確実に俺に遺伝してるな、って思うから」
私の母親とこの人の父親が不倫関係だと思っていた時。
それでこの人は私の母親に重ねて、秘書という女性に復讐として、そうやって自分の秘書の女性達に次々手を出していると思っていたけど。
実際は、ただたんに、女癖が悪いだけだった。
一度、何故自分の秘書の女性達に手を出したのか?と訊いた時だって。
「ほら?秘書ってなんかエロいだろ?
流石に、執務机の下に潜って…みたいなのはした事ないけどさ」
そう、答えていた。
先に寝てていいとLINEが来ていたので、
先にベッドに入っているけど。
なんだか、女の勘みたいなものなのか?
胸がモヤモヤして、眠れない。
綾知さんが寝室に来たのは、午前2時。
「あれ?まだ起きてるの?」
ベッドサイドのナイトランプの淡い光が、私の顔を照らしていて、綾知さんと目が合った。
「…綾知さん、浮気して来てない?」
「浮気はしてないよ」
アハハ、と、笑っている。
「何、その気になる言い方?」
この動揺もしない感じ、本当に浮気はしてないのだろうけど。
何か、ある。
「まあ、接待で。
ちょっと女の子の居るようなお店には行って来たけど。
それで、けっこうアプローチされたなぁ」
ベッドサイドに座り、そう言って私を挑発的に見下ろしている。
「それも仕事だから、キャバクラとか行くな、とは言わないけど…」
でも、ムカつく。
「俺には可愛い妻が家で待っているから、って、そう言って帰って来たから」
現在、こうやって帰って来ているけど。
「とりあえず。信じる」
「けど、俺の事、そんなに簡単に信じない方がいいよ?
俺の父親のあの女癖の悪さ。
確実に俺に遺伝してるな、って思うから」
私の母親とこの人の父親が不倫関係だと思っていた時。
それでこの人は私の母親に重ねて、秘書という女性に復讐として、そうやって自分の秘書の女性達に次々手を出していると思っていたけど。
実際は、ただたんに、女癖が悪いだけだった。
一度、何故自分の秘書の女性達に手を出したのか?と訊いた時だって。
「ほら?秘書ってなんかエロいだろ?
流石に、執務机の下に潜って…みたいなのはした事ないけどさ」
そう、答えていた。