LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
双子達の一歳のバースデーパーティーは、
この眞山家で行われた。
今日は平日だけどお義父さんも帰って来ていて。
お義母さんに私と綾知さん。
眞山家の大人みんなで、双子の誕生日を祝った。
その誕生日会、綾知さんは沢山写真を撮っていたけど、数日前に、スタジオを貸し切りプロのカメラマンにバースデー写真も、撮影済み。
その夜。
「葵も桜子も、本当に可愛いよなぁ」
愛おしそうに、綾知さんはそう言う。
ベッドの真ん中で眠る双子達を挟むように、私と綾知さんが居る。
綾知さんは、葵と桜子の髪を交互に撫でている。
子供達が産まれる前は、綾知さんにそうされていたのは、いつも私だったのにな、とちょっと寂しく思う。
綾知さんと二人で眠っていたダブルベッドだけど、
子供達を真ん中に寝かせている今はちょっと狭くて。
「やっぱり、もう一つベッド買おっか?
それとも、キング買う?」
数日前から、綾知さんとそれで悩んでいる。
もう一つベッドを買って、繋げるか。
それとも、いっそのことキングベッドにするか。
「でも、子供達が大きくなったら、
また俺と千花だけで寝るようになるし。
なら、シングル一つ買い足すのがいいか」
「あのさ、今のこのダブルベッドに、キングベッド買い足さない?」
「え、それは、部屋狭くなり過ぎない?
いや、それ以前に、そんなに必要ないだろ?」
「あの。今日、私朝病院行ったでしょ?
とりあえず、綾知さんと二人になってからちゃんと言おうと思ってて。
それが…私、妊娠してるみたいで」
そう言うと、綾知さんはとても驚いていて。
「俺の子供?」
本当に、こんな事を言う男性が居るのだな、と思うけど。
綾知さんの疑問も、分かる。