LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
「エビマヨ、あの時のものとは見劣りするかもしれないけど。
好きなだけ、食べて」
現在のこの人も、私にそうやって笑いかけるけど。
あの時と違って、目の奥が笑っていない。
「はい」
箸を割り、それを用意されている紙の取り皿へと置く。
あの時初めて食べてから、私はエビマヨが大好きになった。
「そうそう。
会社への結婚届けとかは、俺の分だけじゃなく千花の分も明日辺りに美帆子にお願いしようと思って。
のんびりでもいいかと思ったけど、面倒な事はさっさと済ませてしまおう」
「そうですね…」
本当に実感がないけど、私はこの人と結婚している。
「後、これはそこ迄急がなくていいみたいだけど、
給料の振り込み口座の名義変更しといて。
それに必要だろうから、戸籍謄本も後で渡しておく」
私はもう辻山千花ではなく、眞山千花なのか。
そして、この人の戸籍に入っている。
「今日、昼食の誘いはそれを話す為だったんですね?」
ただ単に、私をこうやって誘ってくれたわけではないのか。
何故か、少し落胆したような気持ちになる。
「それもあるけど。
俺達の結婚を、公にしようと思って。
改まって発表するより、勝手に広まってくれたらいいだろ」
そうか。
少なくとも、神山さんには今日のこれで、この人と結婚した事を話さないといけない。
きっと、会社中に知られるのも、時間の問題だな。
好きなだけ、食べて」
現在のこの人も、私にそうやって笑いかけるけど。
あの時と違って、目の奥が笑っていない。
「はい」
箸を割り、それを用意されている紙の取り皿へと置く。
あの時初めて食べてから、私はエビマヨが大好きになった。
「そうそう。
会社への結婚届けとかは、俺の分だけじゃなく千花の分も明日辺りに美帆子にお願いしようと思って。
のんびりでもいいかと思ったけど、面倒な事はさっさと済ませてしまおう」
「そうですね…」
本当に実感がないけど、私はこの人と結婚している。
「後、これはそこ迄急がなくていいみたいだけど、
給料の振り込み口座の名義変更しといて。
それに必要だろうから、戸籍謄本も後で渡しておく」
私はもう辻山千花ではなく、眞山千花なのか。
そして、この人の戸籍に入っている。
「今日、昼食の誘いはそれを話す為だったんですね?」
ただ単に、私をこうやって誘ってくれたわけではないのか。
何故か、少し落胆したような気持ちになる。
「それもあるけど。
俺達の結婚を、公にしようと思って。
改まって発表するより、勝手に広まってくれたらいいだろ」
そうか。
少なくとも、神山さんには今日のこれで、この人と結婚した事を話さないといけない。
きっと、会社中に知られるのも、時間の問題だな。