LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
それからさらに12日が過ぎ。


「明日の土曜日、式で交換する指輪を選びに行こうか?
日曜日は、ドレスを取りに行って、また式場で打ち合わせだから」


夜、ベッドに入ってから、綾知さんがそう言った。


それを聞いて、そうか、と結婚式の事を思い出した。


あれから、式の打ち合わせは、綾知さんがプランナーさんと電話でやり取りしながら、進めている。


そうやって、進んでいるんだな。


結婚式迄、後、1ヶ月半程か。


「明日の夕方、また倉持をマンションに呼んだから」


その言葉に、すっと体温が下がる。


「ほら?
そろそろだろう?」


明日、また私は…。


絶対に、倉持さんの子供なんか妊娠したくないけど、
妊娠しない限り、ずっとこんな事が続く。


「明日は忙しいから、千花、早く寝なよ。
おやすみ」


そう言って、綾知さんは私に背を向けた。


私は、明日が来る事が嫌で、なかなか寝付けなかった。


私だけじゃなく、綾知さんもずっと起きていたのが、
その雰囲気で分かった。


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