敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
「俺もだよ。もう二度と離婚したいなんて言わせないからな」

「あ、アッ、大地さっ……」

「返事は?」

「はい……っ」

もう二度と離婚がよぎることはないだろう。

私は生涯でたったひとりの愛する人と結婚できたのだ。

なによりもこの幸せを大切にしたかった。


翌朝、先にホノルル空港へ向かう彼をスイートルームから送り出す。

彼は本当に一片の疲れた様子もなかった。

体力おばけだ。

「俺、性欲ないと思ってたんだけどな」

「それは……ツッコミ待ちですか? 本当に性欲がない人に謝ってほしいレベルです」

「生意気な」

「いたっ」

デコピンされて額を押さえた。ひどい、ありえないことを言ったのは大地さんなのに。

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