敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
引っ越してすぐに部屋に飾ろうとしたら、臭いそうだからやめてくれと却下されたのだ。きれいに洗ってあるから大丈夫だと言っても聞き入れてくれなかった。大地先輩は潔癖症だなあ、なんて微笑ましく思っていた。幸せな気持ちに満たされていたあの頃に戻りたい。
時計を見やると、フライトまでまだ時間があった。
私は決意し、会社に午前中の有給申請の連絡を入れる。
マンションを飛び出して、タクシーで大地先輩がいる羽田空港に向かった。
でもどこに行けば会えるのだろう。今まで空港に近づくこともなかったから、よくわからない。
国際線ターミナルビルの出発ロビーをひたすら歩き回る。チェックインカウンターはたくさんの人で賑わっていた。
そこへ、周囲の視線を釘付けにする華やかなグループが現れた。
これから乗務するパイロットとCAのようだ。
「あっ」
濃紺のパイロットの制服姿の男性、ふたりのうちのひとりが大地先輩だった。
「大地先輩!」
すぐに行ってしまいそうで慌てて声をかけた。
でも彼には届かなかったようだ。
勇気を出してやって来たのに一言も話せなかった。
時計を見やると、フライトまでまだ時間があった。
私は決意し、会社に午前中の有給申請の連絡を入れる。
マンションを飛び出して、タクシーで大地先輩がいる羽田空港に向かった。
でもどこに行けば会えるのだろう。今まで空港に近づくこともなかったから、よくわからない。
国際線ターミナルビルの出発ロビーをひたすら歩き回る。チェックインカウンターはたくさんの人で賑わっていた。
そこへ、周囲の視線を釘付けにする華やかなグループが現れた。
これから乗務するパイロットとCAのようだ。
「あっ」
濃紺のパイロットの制服姿の男性、ふたりのうちのひとりが大地先輩だった。
「大地先輩!」
すぐに行ってしまいそうで慌てて声をかけた。
でも彼には届かなかったようだ。
勇気を出してやって来たのに一言も話せなかった。