敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
ここで怖気づいてしまったら、二度と飛行機恐怖症を克服できない気がする。
ちょうど明々後日は祝日で、私の会社は休日だ。
膝の上でぐっと拳を握る。
「わかりました。私、飛行機で北海道に行きます」
覚悟を決めた私に、大地さんはほっとしたような表情になった。
当日の朝。
「そもそもあんな鉄の塊が空を飛ぶのが理解できないんですよ……」
羽田空港に向かう道中、私はすでに真っ白な顔で往生際悪く大地さんに絡んでしまう。
「揚力の話でもするか?」
「いえけっこうです。飛行機の文句を言いたいだけなので」
出発ロビーに到着すると、彼に連れられてJP航空国内線ファーストクラス専用のチェックインカウンターに向かった。
私になにかあったときに対応しやすいからと、彼がチケットを手配してくれたのだ。
空港内は彼の顔見知りがたくさんいて、明らかに視線を感じたけれど、それを気にする余裕はなかった。
ちょうど明々後日は祝日で、私の会社は休日だ。
膝の上でぐっと拳を握る。
「わかりました。私、飛行機で北海道に行きます」
覚悟を決めた私に、大地さんはほっとしたような表情になった。
当日の朝。
「そもそもあんな鉄の塊が空を飛ぶのが理解できないんですよ……」
羽田空港に向かう道中、私はすでに真っ白な顔で往生際悪く大地さんに絡んでしまう。
「揚力の話でもするか?」
「いえけっこうです。飛行機の文句を言いたいだけなので」
出発ロビーに到着すると、彼に連れられてJP航空国内線ファーストクラス専用のチェックインカウンターに向かった。
私になにかあったときに対応しやすいからと、彼がチケットを手配してくれたのだ。
空港内は彼の顔見知りがたくさんいて、明らかに視線を感じたけれど、それを気にする余裕はなかった。