敏腕パイロットのドSな溺愛~離婚するはずが、エリート副操縦士は最愛妻を甘く包んで離さない~
打ち明けていいのか一瞬迷った。でも結婚も離婚もふたりだけの問題ではなく、家族にとっても重要なことだから、心を決める。
「実は……大地さんがパイロットだと言うのも知らずに結婚しました。でも私は飛行機恐怖症で、飛行機に自分が乗るのも、大切な人が乗るのもだめなんです。彼がフライトのたびに不安でいっぱいになってつらくて……すでに離婚したいと申し出ています。本当にすみません」
「謝らなくていいのよ。そう、飛行機恐怖症なの……。大地はなんて?」
「大地さんは、離婚はしないと……」
私の気持ちを理解してくれるお義母さまに感謝しつつ、声を落とした。
お義母さまはため息をつく。
「大地はお見合い話のほとぼりが冷めるまで、あなたを振り回すつもりなんでしょうね。そうしてあなたの存在が不要になったタイミングで、自分から離婚を突きつけるつもりなんでしょう。我が子ながら最低だわ。ちえりさん、本当にごめんなさいね」
お義母さまは頭を下げた。
私はもう食事が喉を通らなくなって、ただただ俯いてしまう。
「実は……大地さんがパイロットだと言うのも知らずに結婚しました。でも私は飛行機恐怖症で、飛行機に自分が乗るのも、大切な人が乗るのもだめなんです。彼がフライトのたびに不安でいっぱいになってつらくて……すでに離婚したいと申し出ています。本当にすみません」
「謝らなくていいのよ。そう、飛行機恐怖症なの……。大地はなんて?」
「大地さんは、離婚はしないと……」
私の気持ちを理解してくれるお義母さまに感謝しつつ、声を落とした。
お義母さまはため息をつく。
「大地はお見合い話のほとぼりが冷めるまで、あなたを振り回すつもりなんでしょうね。そうしてあなたの存在が不要になったタイミングで、自分から離婚を突きつけるつもりなんでしょう。我が子ながら最低だわ。ちえりさん、本当にごめんなさいね」
お義母さまは頭を下げた。
私はもう食事が喉を通らなくなって、ただただ俯いてしまう。