この景色を、君と何度も見たかった。
【はる side】

全てが始まる。

始まっていたものが本格的に動くと言う事だ。

蒼、今何を持っているの。

もう何も怖くないから全てを失う覚悟で3人を晒そうと思う。

そんなことを思っていると蒼から電話がかかってきた。

「明日昼の1時から配信を始めよう。

今までずっと計画してきたから大丈夫。

絶対にうまくいく。

やるからには成功させよう。

3人とも一気に晒し上げよう。

はる、これが終わったらまたどこかに行こう。」

びっくりするぐらい彼の声は落ち着いていた。

だから大丈夫だと思えた。

楽しみという気持ちの方が勝っているが、少し緊張している。

明日で全てが終わる。

少し寂しいような気がした。

でも私たちはやらなくてはいけない。

自分たちではどうにもならない位の人たちが明日の配信を待っている。

そしてここで全て終わらせる。

｢蒼、ありがとう。｣

と私は一言だけ伝えて今日は終わった。

「また明日」

と言ってきた蒼に、

「また明日」

と返して今日は寝た。
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