僕の物語は続いてく
 僕は蛇さんこと紗瑠野(しゃるの)さんの孫として、ここで生きるすべを学び、約1ヶ月になる、人里が遠いようなので、ここに住むことにしたのだ。
『宝絵よ儂は教えられることは全て教えきった。主は覚えるのが早すぎじゃよ』
「そうなんですね」
『主のことじゃぞそんな他人事のような…』
紗瑠野さんは以外に良くしてくれ、人に化けたりして、人里にたまに行ってくれ、服をくれた。僕のことを孫娘として本当に可愛かってくれている。
 そして、この世界、(明らかに異世界だったが気づいてなかった)異世界だったらしい、色々聞いて地球と違うことに気づき、思わず
「あっ異世界か」
といったのを覚えている。
それから護身術やこの世界での仙人たちが使うあらゆる術を吸収しきって、今は日々のトレーニングだけとなっている。
そして聞いたか?仙人…この世界なんと仙人がいるんだとよ!最初に聞いたとき、ヒャッホゥしちゃったよ、僕がほんとに世間知らずだったので紗璃野さんは色々と驚いていた。
まぁそんなことは置いといて、紗璃野さんは、…紗璃爺はそんな僕のために、色々教えてくれ、そのうえ、そこら辺の植物についてやこの世界の生き物について教えてくれた。
まぁ、どうして知らないのかと聞かれたら、『自分にもわからない』と言い続け、なんとか自分のことについては伏せておいた。
紗璃爺は、『そうか、そうじゃな、話したいときに話してほしいの』と言っていたので、それにあまえようと思う。
そして、僕は紗璃爺と暮らし始めてから約1年たった頃、紗璃爺に作ってもらった家に住んでいたのだが、、その日は妙に外が騒がしかった。
「ウギャアぁぁ」
「きゃああああ」
「うグっ」
「むっむりだ〜」
うるさかったので、近くまで行き物陰で、こっそり様子を見たのだが……
「えっと…何やってるのかな?」
そこには紗璃爺が教えてくれた。魔人というものと……魔人のいる方じゃないところに、攻撃しまくってる、人間たちの姿があった。
なんか笑えてきたので、
「プッアハハ!ねえ君たち、魔人はあっちにいるのになんで違う方向に攻撃してるの?」
と言ってやりましたよ。
「?!」
「えっこっち?」
「うん」
魔人は一瞬驚いた顔をし、移動したので
「今度はそっち…君たちもしかして見えてない?」
「魔人の気は感じるんだけど……見えるまでは、」
「そっか、じゃあ、まず目を閉じて気をしっかり感じて、だんだんその形が見えてくるから、目を開けてご覧?」
「あっ…」
「これが…魔人」
「そうそう、それが魔人だよ、ていうか仲良くできないの?」
「なっ、えっ仲良くって」
「…はっ?」
魔人も人間側も僕が行ったことを聞いて固まった。
「えっ?だって戦うより仲良くしたほうがいいじゃん?」
「えっ…」
「それにさ…魔人と一緒に手を組んで、瘴気を退治したほうが効率いいと思うけど…」
「瘴気…」
「人間側も魔人側も瘴気に困ってるでしょ?あっ!そうだよ仲良しこよしは、いいことだと思うし、僕の家でみんなでわいわい話そう?」
「ふぉっふぉふぉ、うちの孫は本当に思考が変わっておるのぅ」
「ねッ?お願い!怪我の治療もするから!お願い!あれ?紗璃爺だ、いいよね?」
「ああ、いいぞぅ」
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