僕の物語は続いてく
「えっえっ…僕子供…子供、えっ」
「宝絵、落ち着くのじゃまぁお主は飲み込みが早くて他の人間よりちと、強いがまだまだ子供じゃよ」
この世界ではどうやら成人は50歳では大人だという、この人たちはいったい…何歳なんだー?!っというか、だからか、だから巨人のように大きかったんだね?!えっ恥ずかしい
「宝絵はちともう少し甘えてほしいのう」
「でっでも、僕、僕はえっとその、(僕は実験体、実験体実験体)」
「宝絵?」
「はっ、あっ何でもないよ…」
「そうか…言いたくなったらちゃんと言うんだぞ」
「うん…」
「えーっと?」
「すまぬのう。宝絵は拾い子なんじゃよ、親に捨てられたわけではないようじゃが、そこのところは話してくれんでのぅ」
「そうなんですか、こんな子供のいない時代に、…どこにいたんですか?」
「この森の中じゃよ」
「…わかりました!子供の頼みです大人の私達はお願いを聞きいれます!」
「あぁ、俺も構わない」
「それと、たまにここに来てもいいですか?」
「えっ?あっはい」
「では、早速私達の師匠に報告に行きます。」
「あっ、行ってらっしゃい!」
「それと私の名前は江西です」
「私はクッ空ですよ」
「僕は成!」
「俺は波留だ」
「魔人さんは?」
「…壱」
「うん!また来てね、江西さん空さん成さん波留さん、壱さん」
「うんまたね!」
「…また来る」
まっまあ、なんかもやもやする。こういうときは、
「ねえ紗璃爺…」
「なんじゃね?」
「ちょっと話があるんだけど。」
紗璃爺視点─
宝絵が困った顔でそういった。
「あぁ、お話じゃな」
宝絵は言った。
「僕ね、ほんとは、後先考えず、実験体になっちゃったんだよね。」
爆発発言じゃった。
「ぬっ?!じ、実験体、お主子供じゃよな?」
「そうだね、それでねかんたんにざっと話すと、僕は親元から、その、何も言わずに実験体応募しちゃって…」
「ほっほう…」
実験体とななんの実験だったんじゃ?ぬう…
「それでねこの見た目も僕をベースにしてるけど結構昔と違ってね、もうなんていうか、僕じゃない何かになってたの…」
そして、宝絵は話し出す、その実験は宝絵の故郷の世界、多分異世界での出来事で、ここは違う世界じゃと、儂は、頭を抱える。
誰だって抱えるじゃろう?まぁそんなこんなで、話は終わって宝絵は何処かスッキリした表情で、最後に
「ありがとう、拾ってくれて」
と言われ、考えるのはやめておいた。
< 6 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop