日本から出られない!
中学も前くんと同じで、クラスも離れることがなかった。小学校とは違い、制服を着ての登校に胸がわくわくと弾む。
入学式を終え、教室に戻った後、担任の先生が部活について話し始めた。
「この学校は、文武両道を目標にしています。そのため、皆さんは何か部活に入ってください。明日から見学して、一週間後に入部届けを出してもらいます」
学校で行っている部活動一覧を見た時、私は文化部のある部活に興味が湧く。それは英語部。英語をALTの先生から教えてもらい、海外の文化なども学べるそうだ。
世界中を飛び回るキャリアウーマンになりたい、という夢を私は密かに持っている。だから迷わず英語部に入部しようって決めたんだ。そこへ、前くんが話しかけてくる。
「桜、どの部活に入るのか決めた?」
「もちろん!英語部に興味があるかな。英語、少しでも話せるようになりたいし」
英語をペラペラに話せる自分を想像し、目を輝かせていると肩を痛いくらいに掴まれ、現実に引き戻される。顔を上げれば、前くんが怖い顔で私をジッと見ていた。
入学式を終え、教室に戻った後、担任の先生が部活について話し始めた。
「この学校は、文武両道を目標にしています。そのため、皆さんは何か部活に入ってください。明日から見学して、一週間後に入部届けを出してもらいます」
学校で行っている部活動一覧を見た時、私は文化部のある部活に興味が湧く。それは英語部。英語をALTの先生から教えてもらい、海外の文化なども学べるそうだ。
世界中を飛び回るキャリアウーマンになりたい、という夢を私は密かに持っている。だから迷わず英語部に入部しようって決めたんだ。そこへ、前くんが話しかけてくる。
「桜、どの部活に入るのか決めた?」
「もちろん!英語部に興味があるかな。英語、少しでも話せるようになりたいし」
英語をペラペラに話せる自分を想像し、目を輝かせていると肩を痛いくらいに掴まれ、現実に引き戻される。顔を上げれば、前くんが怖い顔で私をジッと見ていた。