オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「柚!大丈夫か⁉️」

 楓に脱衣場から呼ばれ我に返る。かなりの時間湯船に浸かっていたようだ。

「大丈夫!もう上がるから」

「ならいいけど…心配するだろ」

「ごめんね」

 楓のお陰で倒れずにすんだが、湯船から立ち上がると少しのぼせたようで、ボ〜ッとする。水分を摂った方が良さそうだ。

 着替えてリビングに行くと、ソファーに座っていた楓がこちらを見る。

「柚、何かあったか?疲れてるだろ」

「大丈夫だよ。心配掛けてごめんね」

「無理するなよ」

「わかってる。お風呂お先。楓も入って来たら?」

「ああ」

 柚の気持ちを敏感に気づいてくれる楓には感謝の気持ちでいっぱいだ。楓に何かあると柚が駆けつける。ふたりはいつも、支え合って、わかり合ってお互いを思いやり成長してきた。

 柚は楓のために、楓は柚のために、一生誰にも邪魔出来ない特別な絆。これからも、それは変わらない…





 
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