オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「ここ⁉️」

「はい。父が母をイメージして建てたそうで」

「お父さん徹底してるな。勉強になるよ」

「へ?」響の言葉の真意が全くわからない柚だった。

 みんな揃って家に入り、リビングのソファーに落ち着いた。

「改めて、二人の母の愛です」

「父の陸だ」

「椎名響です。ユニバースエージェントでは柚さんの上司であり、お付き合いさせていただいてます。あの、これ」手土産を渡す。

「まあ、ありがとう。もっと気楽にしてくれていいのよって言っても無理よね。先に響くんの話を聞いちゃいましょうか?」

 突然の本題に慌てる。

「柚さんと真剣に交際させていただいてます。柚さんを…柚さんを僕に下さい」

「ブブッー」「え?」「はあ?」

 楓は聞いていた話と違い吹き出し、柚は突然の事に驚き、父は戸惑う。

「あっ、勢い余って先走りました。柚さんと真剣交際をさせていただいてます。僕はいずれ結婚したいと思っています。まずは、同棲をしたいので認めていただけないでしょうか?」


< 145 / 148 >

この作品をシェア

pagetop