オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「観月、出勤早々悪かった。仕事に戻ってくれ」

「はい」

「高木、君はこれからどうする?」

「ヘッ⁉️」言われたことの意味が全くわかっていない…

「頼まれた仕事ひとつ、満足に出来ず人のせいにする。社会人として失格だ」

「部長酷いです!私は、自分の仕事を精一杯してます!」堂々と言い切る。誰もが恐れる椎名にすら言い返せるのは、ある意味凄いのだが…

「今は仕事に戻れ」

「わかりました…」まだ不貞腐れてる。

 会議の資料は結局高木の机の書類の山から出てきた。本人は、全く記憶がなく、咄嗟に柚のせいにしただけなのだろう…

 今回の事を含め早急に対処しなければ、社内だけでなく、取引先の企業にも迷惑を掛けるかもしれない…

 響は、どうするべきかと頭を悩ませる。

 この日の会議が夕方からで良かった。しかも、部署内の会議だからまだ良かった。良い事はないのだが、被害は最小限ですんだ。

 入社半年を越して、新入社員だからとは言ってられない。戦力どころかマイナスしかないのだから…





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