オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「柚のルームウエアとか、いつも買っている店は入ってる?」

「あると思う」

「じゃあ、その店から行こう」

 カップルも多い中、仲良く手を繋ぎ歩いて行く。まさか、昨日から付き合い始めたカップルだとは誰も思わないだろう。

「ここだよ。女性客が多いけど、響さん嫌じゃない?」

「全く気にならない。行こう」

 柚よりも積極的にお店に入っていく。そして、初めて入るお店で響は内心悶絶する事になる。そう、どれもこれも柚に似合いそうで、こんな可愛い格好の柚を見たら、すぐにでも押し倒してしまいそうだ。顔には出さないが、全部買いたいくらいどれも似合いそうだ。

「どれにしようかなぁ」と呟きながら見ている姿も可愛い。

 会社の人間には、今の響は見せられない…

「何着か買っとこう。洗い替えもいるしな」

「響さんは、ピンクと黄色どっちがいいと思う?」

 ニ着を響に見せる。響は、着た柚を想像し、頬を赤くする。

「どっちも買おう」

 柚の手からニ着とも奪う。

「他にこの店で買うものは?」

「スリッパかな…」




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