オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「キッチングッズを見に行く前に、ランチにしないか?」

「うん」

「何が食べたい?」

「カフェとかでもいい?美味しいコーヒーを飲みたいから」

「ああ。行こう」

 二人は、オシャレなカフェに向かった。お昼のピークを過ぎたとはいえ、混み合った店内。所々に観葉植物が置かれ、隣の席とは程よく距離が保たれている?

「美味しそう〜」豊富なメニューにテンションの上がる柚。

「俺は、ハンバーグランチだな」

 ハンバーグランチは、チーズハンバーグにサラダにスープにパン、食後のドリンクまで付いている。

「私は、サラダランチにするね」

 メインのサラダは、エビやサーモンやアボカドがのっていて、更にはサンドに出来るようにピタパンが付き、スープと食後のドリンクが付いている。

 柚がさっと店員を呼び注文した。そのスマートな行動に、響は今まで自分がつき合った女性の見る目がなかった事を再認識する。何でもしてもらって当たり前だった。就職してからは、つき合う事もなかったので、はるか昔の苦い思い出だ。



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