オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
 ランチが運ばれてくるまでの待ち時間でさえ、話をしていると楽しく過ぎていく。

 そして、美味しそうなランチが運ばれてきた。

「美味しそう〜いただきます」

「いただきます」普段はあまり言わないが、柚につられて自然に響の口からも出てくる。

 目をキラキラさせて美味しそうに食べる柚を見てるだけで幸せだ。柚を見ていて手が止まっていたようだ。

「響さん、早く食べないとせっかくのお料理が冷めちゃうよ」

「あ、ああ」

 二人がランチを楽しんでいると、観葉植物で姿は見えないが、隣に座ったらしいカップルの声が聞こえてきた。

玲奈(れいな)は何にするんだ?」

「どれにしようかなぁ〜」

「裕太は?」

 普通のカップルの会話だが、響と柚は動きを止めた…そして、響は食事の手を止め自分のスマホを取り出した。

 無事に注文を終えた隣のカップルの会話は続く。

「玲奈その後は?」

「どっちの話?」

「どっちも…」



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