オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「先輩は、相変わらずよ。可愛いからって皆にちやほやされて。一年しか変わらないのに偉そう。人に雑用ばかり押しつけて。腹立つから、はっきり断ってる」

 聞いている柚は食事をやめ俯いてしまう。響は、テーブルにスマホを置き、柚の手を取り握る。大丈夫と言ってくれているように安心する温もり。

「プッ。玲奈は相変わらず、好き嫌いが激しいなぁ」

「だってしょうがないじゃない。私の方が可愛いのに…」

「そこ?まあいいけど…」

「私だって、我慢してるんだよ?裕太の会社に入るはずが、裕太がユニバースエージェントに入れって言うから…」

「お前、俺の役に立ちたいんだろ?」

「そうだけど…」

「で?」

「企業コラボに注目してるみたいよ」

「どことどこだ?」

「この前は、製菓会社と飲料会社のコラボの話してた」

「そうか…」

 そう、横の席に座っているのは、柚の後輩の高木玲奈だったのだ。彼氏に社内の情報をベラベラ喋っている。しかも、ユニバースエージェントに就職したのは彼氏の意向のようだ…




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