オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「今日は何作ってくれたの?」

「中華にした。昼食べてないよな?」

「うん。大丈夫。響さんは大丈夫?」

「ああ。好きだよ。楓くんは料理が出来るんだな」

「普段はなかなか時間がなくて、柚に任せっぱなしなんで。柚、運ぶの手伝って。椎名さんそこに座って下さい」

「ありがとう」

 ダイニングテーブルには、楓が作った麻婆豆腐、エビチリ、油淋鶏、春雨サラダが並んだ。

「椎名さん何飲みます?」

「車なんだ」

「ノンアルでいいですか?」

「ああ、ありがとう」

 響の前には楓が座り、柚は響の隣に座った。

「「いただきま〜す」」さすが双子シンクロしている。

「いただきます」

 柚が、お皿に取り分けて響に渡す。

「椎名さん」

「ああ、それ。堅苦しいから響でいい。こちらも勝手に楓くんと呼ばしてもらってるけどいいかな?敬語もいらない」

「じゃあ、俺も響さんで。まず最初に柚を預かっていただいて助かりました」

「とんでもない。楓くんが俺を信用して預けてくれたから、俺も素直になれた。ありがとう」




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