殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
家に戻ったあたしは心を落ち着かせてから、依頼主へ電話を掛けた。
「ミヤ、ご苦労だった。」
「いえ…。では。」
いつも通り電話を切ろうとすると…
「あ、ちょっと待ってくれ。
ミヤ、頼みがあるんだ。」
…ん?頼み?
「…なんですか?」
「これからだいぶ長い内容の依頼になるんだが…竜崎高校って分かるか?」
竜崎高校って…確かこの辺で1番の不良校。
族が何個か在籍してるって聞いたことあるけど。
「分かります。」
「そこに転入して欲しいんだ。
んで、最初は素行調査みたいで悪いんだが…そこに居る、神崎組の時期組長、神崎蓮斗に接触して奴を見ていて欲しい。」
…素行調査?
奴を見ていて欲しい…?
今回は今までに無かった依頼だった。
「…分かりました。」
「入学手続きはこっちでやっておく。
来週の月曜日から頼む。詳しい事はまたメールで送る。」
「はい。」
今日が土曜日だから…明後日か。
そうして、電話が切れた。