殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
今日の1限目は藤先の体育。
これだけは俺らも基本的にはサボらない。
…サボったら、担任だからな。
なにがあるかわからない。
周りの奴等は準備に動き出す。
俺も着替えの用意をしようと、ふと水無月夜の方を見るが…居なかった。
…初日からサボりか?
「蓮斗、どうかしたのか?」
星夜が不思議そうに聞いてくるのを俺は曖昧に「…いや。」と答える。
「あれー?転校生居ないね。どこ行ったんだろう。」
「……。」
「初日からサボりかな?藤先に後で怒られそうだね。」
「てか俺女の子がよかったー!!!!」
…一人だけKYが居たが、まぁいい。
コイツらも気付いていないのか?
アイツの…ただ者じゃないオーラ。
それを感じたのはどうやら俺だけらしく、他は別の話をし始めた。
「悪ぃ…。適当に理由付けといてくれ。
俺今日サボるわ。」
「んー…?おっけー。」
なんとなく察したのか分からないが、春がそう言ったので、俺は教室から出る。
…って言ってもあいつがどこに行ったかは分からない。
とりあえず、屋上に行くか。
そう思った俺は屋上へと向かった。
-蓮斗side-end-