殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
「…そこに居るのは分かってるぞ。」
っ…!?
あたしが消した気配を…見破った?
…まさかこの男。
「…。」
大人しく奴の前に出ると、男はフッと笑った。
「お前、初日からサボりっていい度胸だな。」
「……。」
「…まぁいい。
俺は神崎蓮斗だ。よろしくな。」
…やっぱりこの男が。
ってことは…この間会った人達って、龍王ってこと?
…うわぁ。結構めんどくさくなった。
まぁ今はバレないからいいと思うけど。
「……。」
依頼としては、見ていて欲しいって言われただけだからな…。
別によろしくしなくていいよね、これ。
あたしは無視してフェンスに寄りかかって、外を見た。
校庭ではあたしが入ったクラスが体育をしていた。
そういえば…体育って言ってたっけ。