殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
「…単刀直入に聞く、お前は何者だ?」
暫く屋上内では沈黙が続き、それを破ったのはもちろん…神崎蓮斗。
あたしは必要最低限喋るつもりは無い。
「……。」
その質問も無視したあたしはずっと体育の様子を見つめる。
「…チッ。」
何も答えないあたしにイラついたのか、舌打ちした神崎蓮斗はあたしに回し蹴りをしようとしてくる。
あたしはそれを簡単に避けた。
「な…ッ!?」
「……。」
ふーん…時期組長だし、全国トップの総長だから、強いのかと思ったけど…そんな事も無かったわ。
気配全然消せてないし。
まぁあたしの気配を察知したのはすごいけど。