殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
「……甘いな。」
「…あ?」
あたしがようやく声を発すると、神崎蓮斗は不機嫌そうに顔を歪ませる。
「…俺を知りたければ、自分で調べるんだな。」
それだけ言ってあたしが目を閉じる。
その後は何も声を掛けてこなかった。
ただずっと屋上には居た。
…見ていてって具体的にどこまで見ればいいんだろう。
学校だけでいいならそれでいいけど…。
しばらくすると…
「あ!やっぱりここにいたぁ~!」
教室で神崎蓮斗と一緒に居た男たちが屋上へやってきた。
この様子だと、全員龍王といったところか…?
「あれ?転校生も一緒に居るじゃん!」
男にしては背の低い…あたしと同じぐらいの身長の男が目を光らせてこちらを見る。