殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
「蓮斗、どうかした?」
不機嫌そうな彼に眼鏡をかけた男が聞く。
「別に…。」
「ふーん。てか、きみ初日からサボって大丈夫?
俺らの担任、怒らせたら怖ぇーぞ??」
赤髪のいかにも遊んでます、っていうチャラチャラした男が聞いてくる。
「……。」
閉じていた目を開けて、フードを深く被り直したあたしはその言葉も無視をする。
「……そいつ、俺らのこと知らねぇみたいだな。」
一番後ろでキリっとした目付きであたしを見る男も声を出す。
「えー!?そうなの…?」
「あぁ。」
「だったら自己紹介しないとね!!!
ボク、元永春!龍王って知ってる?そこの幹部してるよ~!」
…やっぱり、龍王のお仲間さんだったのね。
背の低い男が…元永春。
「俺は沢尻渉!俺も龍王の幹部だぜ。よろしくな!!」
赤髪のチャラチャラ男が沢尻渉。
「俺は橘祐樹。同じく龍王の幹部だよ。蓮斗の自己紹介は…済んでる感じかな?」
眼鏡をかけた賢そうな男が橘祐樹。
「…赤井星夜。龍王の副総長。」
目付きがキリっとしてる男が赤井星夜。
こいつらが…今の全国トップか。