殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
「…ふーん。」
あたしがそれだけ応答すると、元永春が「え!?」と驚いた声を上げる。
「ボクらのこと聞いてもなんとも思わないの!?」
…どういう意味?
「女は地位や顔で近付いてくるし、男は潰そうと目論んできたり、仲間に入ろうとみんな近付いてくるんだけど…。」
あぁ…そういうことね。
まぁ全国トップだからそりゃそうか。
ちゃんと警戒心があってなにより。
「……興味無い。」
まぁそもそも…依頼じゃなかったらこんな人達に近付かないけどね。
あんまり…人と関わりたくないし。
「…おもしろ。」
無口そうな赤井星夜がそう呟くと、神崎蓮斗以外の奴等は顔を見開く。
「星夜が…笑った!!」
…へぇ、笑うのも珍しい奴なんだ。
「おい、夜。」
すると、神崎蓮斗が話し掛けてきた。
…いきなり名前呼びかよ。
まぁ…本名じゃないからどうでもいいけど。
「何。」
「龍王に入れ。」
は…?