殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
担任に続いて、あたしも教室を出る。
…屋上だとまた彼等に会うかもしれない。
けど…最低限は関わらないといけない。
さて、どうするべきか…。
めんどくさいな…。
悩んだ末、あたしは屋上へと足を運んだ。
「…空は綺麗だな。」
屋上へ入り、誰も居ないことを確認したあたしは、空を見上げた。
……青い空、白い雲。
いつも何色にも染まらない。
羨ましいよ。
…いつから手が真っ赤に染まったんだろうか。
いや、生まれた時にはもう決まっていたのかもしれない。
そういう運命だったんだろう。
だから、あたしは捨てられたんだ。