殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
「…本当の名前はなんだ。」
フッ…流石にバカではなかったみたいだ。
何も出ない=存在しない
にちゃんと結びついたみたいだ。
「…!?偽名、ってこと?」
元永春と沢尻渉は、訳が分からないという顔で神崎蓮斗を見る。
この二人は分かんなかったか。
「ハッキングすれば、例え誰かがロックしているとしても…名前や性別・生年月日は必ず出る。
なのに何も出ないってことは、この世に存在していない名前ってことだよ。」
橘祐樹が二人に分かりやすく説明した。
「そうなんだ。なんで偽名を…?」
「…お前らに答える義理はない。」
「…じゃあなんでここにいるんだ。」
今まで黙っていた赤井星夜がようやく口を開く。
「……。」
仕事のことを話すわけにはいかないけど…仲良くするつもりないしなぁ…。
どうするべきか。