殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING

「…まぁいい。お前には龍王に入ってもらうからな。」

神崎蓮斗が再びそう吐き捨てる。



は…?
素性の分からない奴をまだ仲間に入れようとしてんの?


「蓮斗!何言ってんだよ。」

沢尻渉が神崎蓮斗に詰め寄る。


他の3人も訳が分からないという顔をしている。



「…俺はお前に会ったことがある気がしている。」

…は?
まさか…感づいた?



「…初対面だ。」

「それはどうでもいい。
お前は…何かを抱えていそうだからな。俺達が救ってやる。」




…はぁ?

「お前らごときにそんなの無理だ。」

俺がそう言って、フードを軽く上げて鋭い瞳で神崎蓮斗を睨みつける。
殺気付きで。



「「「「「っ…!!!!」」」」」

全員息を飲んだ。




あたしはずっと一人で生きていくんだ。




今更…あたしの世界を壊されたくはない。





戒めとして…”あの人”に全てを捧げたあたし。






もう後戻りなんてできっこない。





< 29 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop