殺し屋と呼ばれた女と溺愛KING
ー10分後
幹部室は血の海になった。
「な、んで...。」
血まみれで降りてきたあたしを見て下っ端達は地べたに這いずりながらも言葉を発する。
...任務完了。
さて、帰るか。
あたしはいつもの印を書いた紙を地面に放り投げて、そっと倉庫を出る。
家に帰ったら依頼主に連絡して、完全に完了。
...のはずだった。
「...おま、だれだ...?」
今日は倉庫を出ると、声を掛けられその方向を見ると、男が5人。
…雰囲気的に彼らも族関係者。
...チッ、面倒な事になった。
しかも帰り道...コイツらがいつ方向だし。
「.....。」
あたしは無言で横を通り過ぎようとすると...
「おい!おまえ...なんで血まみれ...。」
腕を掴まれて止められた。