たぶんもう愛せない
専務室に入ると海は秘書の神山と話をしていた。
「奈緒、すまないもう少しで終わるからソファに座って待っていてくれ」
「はい」と答えて神山に会釈をしてソファに腰掛けた。
同級生だと聞いたことがある。余計なことは言わないけど仕事が出来ると評判らしい。
友人でもあったらしいから弥生のことも知っているんだろうか?
でもさすがに義母と不倫してるなんて言えないよね、それとも気がついてるとか?石井由貴に一方的に攻撃された時も多分この人が見ていたか、調べたかだよね。
それで海と結婚することになった。
私を地獄に落とした。
「・・・お」
「奈緒」
「あっ、ごめんぼんやりしてた」
ふっと笑ったあと「何を考えてた?」と意地悪そうな表情で言った後はすぐに優しい笑顔になった。
「じゃあ行こうか」
差し出されたてをとって立ち上がると「あとはよろしく」と神山さんに言って、私の腰に腕を回すと歩き出した。
「会社の人に見られたら」
「別に構わないだろ、夫婦なんだから」
なんだか、海の機嫌がよさそうだし、たしかに夫婦なのだからいいか。
それでも、ロビーを出て車に乗るまでチラチラと見られたのはやっぱり恥ずかしい。
「奈緒、すまないもう少しで終わるからソファに座って待っていてくれ」
「はい」と答えて神山に会釈をしてソファに腰掛けた。
同級生だと聞いたことがある。余計なことは言わないけど仕事が出来ると評判らしい。
友人でもあったらしいから弥生のことも知っているんだろうか?
でもさすがに義母と不倫してるなんて言えないよね、それとも気がついてるとか?石井由貴に一方的に攻撃された時も多分この人が見ていたか、調べたかだよね。
それで海と結婚することになった。
私を地獄に落とした。
「・・・お」
「奈緒」
「あっ、ごめんぼんやりしてた」
ふっと笑ったあと「何を考えてた?」と意地悪そうな表情で言った後はすぐに優しい笑顔になった。
「じゃあ行こうか」
差し出されたてをとって立ち上がると「あとはよろしく」と神山さんに言って、私の腰に腕を回すと歩き出した。
「会社の人に見られたら」
「別に構わないだろ、夫婦なんだから」
なんだか、海の機嫌がよさそうだし、たしかに夫婦なのだからいいか。
それでも、ロビーを出て車に乗るまでチラチラと見られたのはやっぱり恥ずかしい。