たぶんもう愛せない
「海くん、この間はキスだけでお預けだったから」
ベッドルームに入ってきた海に弥生は甘ったるく話かける。
「弥生さん、本当にもうあんなことはやめてくれ」
「何よ、久々なのにいきなりそんなつまらないこと言わないでよ」
海がベッドに座ると総レースの真っ赤なブラとショーツ姿の弥生が背中に抱きつく。
「海くん、ニンニク食べたの」
「餃子だったから、食べないと怪しまれるだろ」
「だからって」
私はベッドの上でモバイルパソコンを膝にのせながら二人の会話が可笑しすぎて声を出して笑ってしまった。
「じゃあ止める?」
「何よ、やっぱり結婚なんかさせなければよかった」
「弥生さんが言い出したことだろ」
「あの女を抱いていると思うと気が狂いそうになるの、体外受精にするのはどう?」
「ブライダルチェックで二人とも問題が無かったんだ、健康な状態で体外受精はおかしいだろ?」
弥生は海の下半身に顔を埋めている。
カメラの角度ではっきりとはわからないが何をしているのかはわかる。
見えなくてよかった。
んっんっんっ
ふっんん
弥生の息だけが聞こえる。
弥生が顔を上げ海のシャツを脱がしていく、昨夜私が大量につけたキスマークに気がついた。
「昨日したの」
「夫婦なんだから仕方がないだろ」
「何よ悔しい」
「でもしないと子供はできないよ」
「もう、だったら早く妊娠させてよ、おかしくなりそう。海くんの子供さえできればあの女はいつでも追い出せるのに」
「悔しい、悔しい。私が子供が産める体だったらこんなに悔しい思いをしなくて済んだのに」
「結婚しろって言ったのは君だろ?嫌なら今日はやめよう」
「いやっ」
弥生は海にまたがるとそのまま飲み込んでいったようだ。
さすがに、この先を見るのはうんざりするのと今から始まるならアレを片付ける為にタブレットをベッドの上に置くとリビングに向かった。
キッチンからフリーザバッグを持ってリビングに戻るとソファの下に隠したワインを染み込ませたスポンジの入ったタッパーを取り出してフリーザバッグに入れしっかりと封をした。
念のためにあたらしいタッパーとスポンジをソファの下に入れると、リビングのゴミ箱を確認するが、探しているものはここには入っていなかったので、キッチンのゴミ箱をみると小さなチャック付き袋が捨てられているのが見えた。
これもフリーザバッグに入れるとベッドルームに戻り鍵が掛かる引き出しに入れた。
タブレットを見ると、上半身を起こしている海に絡みつくように弥生がしなだれている。
「海くん誕生日は外で会わない?同窓会で遅くなるって言えば大丈夫だし、海くんも接待だとか言えば問題ないでしょ」
「弥生さん俺は結婚しているんだよ、そういう行事は無理だよ」
「何よ、そんなことばっかり。匠さんにバラすわよ。海くんが私を抱いてるって」
「考えておくよ、もう行くね」
「ごめんなさい、怒った?ねぇもうちょっとだけ一緒に居てよ」
「弥生さん、聞き分けてよ。バレたらもうこの関係は終わりだよ?それでいいの?」
弥生は頭を左右に振っている。
なんだか、思っていたような甘々ではないんだろうか?やってることは同じだけど。
海は服を着て立ち上がった時に窓の下の異変に気づいたようだ。
弥生が拗ねてそっぽを向いている隙に、床から何かを拾うとズボンのポケットに入れた。
海は弥生を抱きしめると「おやすみ弥生さん」と言って部屋を出て行った様だ。
収穫としては十分だ。
タブレットを引き出しに入れて布団の中に入った。
ベッドルームに入ってきた海に弥生は甘ったるく話かける。
「弥生さん、本当にもうあんなことはやめてくれ」
「何よ、久々なのにいきなりそんなつまらないこと言わないでよ」
海がベッドに座ると総レースの真っ赤なブラとショーツ姿の弥生が背中に抱きつく。
「海くん、ニンニク食べたの」
「餃子だったから、食べないと怪しまれるだろ」
「だからって」
私はベッドの上でモバイルパソコンを膝にのせながら二人の会話が可笑しすぎて声を出して笑ってしまった。
「じゃあ止める?」
「何よ、やっぱり結婚なんかさせなければよかった」
「弥生さんが言い出したことだろ」
「あの女を抱いていると思うと気が狂いそうになるの、体外受精にするのはどう?」
「ブライダルチェックで二人とも問題が無かったんだ、健康な状態で体外受精はおかしいだろ?」
弥生は海の下半身に顔を埋めている。
カメラの角度ではっきりとはわからないが何をしているのかはわかる。
見えなくてよかった。
んっんっんっ
ふっんん
弥生の息だけが聞こえる。
弥生が顔を上げ海のシャツを脱がしていく、昨夜私が大量につけたキスマークに気がついた。
「昨日したの」
「夫婦なんだから仕方がないだろ」
「何よ悔しい」
「でもしないと子供はできないよ」
「もう、だったら早く妊娠させてよ、おかしくなりそう。海くんの子供さえできればあの女はいつでも追い出せるのに」
「悔しい、悔しい。私が子供が産める体だったらこんなに悔しい思いをしなくて済んだのに」
「結婚しろって言ったのは君だろ?嫌なら今日はやめよう」
「いやっ」
弥生は海にまたがるとそのまま飲み込んでいったようだ。
さすがに、この先を見るのはうんざりするのと今から始まるならアレを片付ける為にタブレットをベッドの上に置くとリビングに向かった。
キッチンからフリーザバッグを持ってリビングに戻るとソファの下に隠したワインを染み込ませたスポンジの入ったタッパーを取り出してフリーザバッグに入れしっかりと封をした。
念のためにあたらしいタッパーとスポンジをソファの下に入れると、リビングのゴミ箱を確認するが、探しているものはここには入っていなかったので、キッチンのゴミ箱をみると小さなチャック付き袋が捨てられているのが見えた。
これもフリーザバッグに入れるとベッドルームに戻り鍵が掛かる引き出しに入れた。
タブレットを見ると、上半身を起こしている海に絡みつくように弥生がしなだれている。
「海くん誕生日は外で会わない?同窓会で遅くなるって言えば大丈夫だし、海くんも接待だとか言えば問題ないでしょ」
「弥生さん俺は結婚しているんだよ、そういう行事は無理だよ」
「何よ、そんなことばっかり。匠さんにバラすわよ。海くんが私を抱いてるって」
「考えておくよ、もう行くね」
「ごめんなさい、怒った?ねぇもうちょっとだけ一緒に居てよ」
「弥生さん、聞き分けてよ。バレたらもうこの関係は終わりだよ?それでいいの?」
弥生は頭を左右に振っている。
なんだか、思っていたような甘々ではないんだろうか?やってることは同じだけど。
海は服を着て立ち上がった時に窓の下の異変に気づいたようだ。
弥生が拗ねてそっぽを向いている隙に、床から何かを拾うとズボンのポケットに入れた。
海は弥生を抱きしめると「おやすみ弥生さん」と言って部屋を出て行った様だ。
収穫としては十分だ。
タブレットを引き出しに入れて布団の中に入った。