たぶんもう愛せない
<さらに煽る>
さっきの流れなら今頃、弥生は海のアレをしゃぶっているところだろう。
そして、海は私の動向が気になるはずだからスマホは持っていっているはず。


出るまでって、海の精子が出る前に電話に出るまで呼び出し音を鳴らしてやる。

6回目の呼び出し音で海は電話に出た。

思ったより早い。

「奈緒?どうした?」

「ごめん、忙しかった?」

「いや」

「何だか声が切羽詰まってる感じがするけど、トイレだった?」

もしかすると、今も弥生は大好きな海のアレを口に含んでいるのかもしれない。

「いや・・・そうトイレなんだ。出てからかけ直すよ」

出るって何が、可笑しい。

「実は、今日はランチがなくなってそろそろ家に着くんだけど、その前にコンビニで何か買って行こうかと思って」

「え、あっ、それならプリン、プリンを買ってきて」

「わかったじゃあね」

通話を切ってコンビニに向かう。

凄く慌てているのがわかる。

私って、こいういうところが優しいのよね。
トイレの弥生から出て自宅に戻る時間をプレゼントしてあげてるんだから。

もう一度、ベッドルームの隠しカメラに接続すると弥生が枕をベッドに何度も叩きつけている姿が映っていた。
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