たぶんもう愛せない
<小さな歪み>
トワって言った?
まさか、聞き間違えよね。
だって、知るわけがないし寝ぼけているから何かの言葉の一部だろう。
弥生にカメラが見つかったのは痛い。
下手に部屋を物色することは出来ないし、何より私を疑うだろうか。
私しか疑う人はいないか・・・
海はよく眠っている。
このまま放置して、一人でベッドで眠ろうかと思ったが、こんな男でも人肌は精神安定剤になる。
海の隣に横になるとゆっくりと目を瞑った。
もうすぐ
もうすぐ
眠りの海に溶けそうな時
「行くな!ナオっ」
叫び声と共に海は勢いよく起き上がり、その拍子で私が危うくソファから落ちそうになった所を抱き止められた。
「奈緒?」
「よく寝てたね海」
海は状況が把握できずに周りを見渡してから、私がシャツ以外何もつけていなくて、自分も裸だということに気がついたようだ。
「俺はずっとここにいた?」
「うん」
「そうか」と答えた海の表情が明るくほっとしたように見えた。
「まだ起きる時間には早い、ちゃんとベッドで寝よう」
そう言うと、海は私を抱き上げてベッドルームに連れて行き目覚ましが鳴るまで眠った。
まさか、聞き間違えよね。
だって、知るわけがないし寝ぼけているから何かの言葉の一部だろう。
弥生にカメラが見つかったのは痛い。
下手に部屋を物色することは出来ないし、何より私を疑うだろうか。
私しか疑う人はいないか・・・
海はよく眠っている。
このまま放置して、一人でベッドで眠ろうかと思ったが、こんな男でも人肌は精神安定剤になる。
海の隣に横になるとゆっくりと目を瞑った。
もうすぐ
もうすぐ
眠りの海に溶けそうな時
「行くな!ナオっ」
叫び声と共に海は勢いよく起き上がり、その拍子で私が危うくソファから落ちそうになった所を抱き止められた。
「奈緒?」
「よく寝てたね海」
海は状況が把握できずに周りを見渡してから、私がシャツ以外何もつけていなくて、自分も裸だということに気がついたようだ。
「俺はずっとここにいた?」
「うん」
「そうか」と答えた海の表情が明るくほっとしたように見えた。
「まだ起きる時間には早い、ちゃんとベッドで寝よう」
そう言うと、海は私を抱き上げてベッドルームに連れて行き目覚ましが鳴るまで眠った。