たぶんもう愛せない
じゃがポックルをビールのつまみにして食べた。フライドポテトを硬くしたようなジャガイモの風味と歯応えがビールをさらに旨く演出する。

海をリビングに残し、ベッドに潜り込む。

お義父さまは今もお義母さまが好きなんだろうか?
お義母さまの思い出の詰まった別荘に一人で行くのは今もお義父様の心にはお義母さまがいるからだろう。

ちくり

まただ、この痛みは・・・

もう寝よう。



喉が渇く。

時計を見るとまだ3時過ぎだ。
気がつくと海に抱きしめられるように腕の中にいた。
ベッドから降りてキッチンに向かう。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して、一気に飲む。

何かを見落としている。

結婚の時期が前回より早いこと、私の行動が違っていることで起こることが変化していることで、重要なことを忘れている気がする。

熱海の別荘。

前回、別荘があることを知らなかったが、言葉だけは何かの会話で出てきたのかもしれない。


なんだったっけ・・・


今日はもう眠い。
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