レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
「ねー、もう1回しよー」
「…………え?」
「お願ーい、志保ちゃん」
「……いや、ちょっと待って。あの、出来るわけないでしょう?」
「うん。志保ちゃんはー、このまま寝転がってるだけでいいからー」
余裕たっぷりの太央が私の両足を「よいしょ」と持ち上げる。抵抗しようにも体力が無くて、この手を制止することが出来ない。
今の行為だって、殆ど寝てるだけだったのに。これ以上したら、疲労困憊で動けなくなってしまう。
「あ、これ俺のだー。なんかエロいねー」
「や、やめて……」
「うえっ、1回志保ちゃんの中に入ったやつだけど…美味しくない」
「……当たり前でしょう」
「でも、舐めるー」
「やめなさいっ」
結局、その後、この子に体全身を舐められて、2回も入れられて絶頂までイカされた。
私自身の全てが、体の輪郭が分からない程にふにゃふにゃで曖昧だ。
もう背徳感も罪悪感も何も感じるのことはなく、ただ、太央に力いっぱいぎゅっと抱き締められる。
体はクタクタだけど、心の中で溢れて満たされていく感じ。
今まで感じる事のなかった、誰かに愛されるってこういう感覚なのだと──。
この子が教えてくれた。はじめて、知ることが出来た。そたれだけで十分だった。