レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
「太央、あなた言葉と行動が合ってない」
「んー?だってさぁ」
「なぁに?どうしたの?」
「勝手に2人きりとかさー、何もなくてもムカつくしー」
「心配しなくても、太央が私を必要としてくれるなら、一生、ずっとあなたと一緒にいるわ」
私の上で四つ這いになる太央が、口をポカンと開けたままて目を見開いている。
制服姿のその背中に手を回すと、バランスを崩した太央が覆い被さるように倒れてきた。
「志保ちゃん!本当の本当のほんとーに?」
頬を赤らめて、声を弾ませて、その瞳を輝かせる。まるで、新しい何かが始まったかのように。
「ええ、本当よ」
「ほんとー?ずっとずっとずっとだよ?嘘じゃない?」
「嘘じゃないわ」
「えー、えー、めっちゃ嬉しい!心臓エグられた!ヤバすぎるーー!!」
あまりの太央の喜びように見てるこっちまで恥ずかしくなって、熱も心拍数も上がっていくのが分かる。
いつの間に、こんなに大切になっていたのだろうか。
「志保ちゃんが泣いて嫌がって暴れても、絶対もう離さないからねー。あー、録音しとけばよかった!もう1回言ってー」
「何よ、それ……」
「志保ちゃんっ、めちゃくちゃ大好きー!」