レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
不思議なもので一度引き抜かれると、寂しくなるなんて。子宮の奥がキュッとなって、まるで私の方が太央を求めてるみたいだわ。
そんな事、本人には伝えられないけど。
「んじゃ、いくよー」
避妊具を着け終えた太央が、再び私の上に股がってきた。
子供みたいに無邪気な笑顔で、やけに張り切ってとても嬉しそう。
「えぇ」
「うわー、志保ちゃんの中、熱くてとろとろ最高」
「や、やぁ……か、解説はいらない、わ」
「だからー、いらないとか言われるとー興奮するんだってばー。あ、ねぇ俺のはどう?気持ちいー?心も体も満たされるー?」
「あ、あなたは何言ってるの?当たり前でしょう?」
私の上で四つ這いになって腰を動かす太央の背中に手を伸ばし、この子の唇に軽く触れた。
「うーわー、志保ちゃんごめん。今のでイッちゃった……。ちゃんと志保ちゃんの事イカすからもう1回」
「別にいーのよ」
太央の目を丸くして驚く顔を見て、ふふっと目元を細めた次の瞬間。
お腹の奥がチクチクと、今までに無い違和感を覚えるから、ある疑問が沸き上がった──。
「………ん、あれ?」