レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加



「ねぇ、志保ちゃーん。お腹の子はさ、レールなんて敷かないで、自由にさせよう?縛り付けないでさ、好きなとこを全力で走らせよーよ」

「そうね」

「そしたらさー、早く親離れして。死ぬまでずぅっっと、俺だけの志保ちゃんになるし」

「あなた、まだそんなこと言って……」

「志保ちゃんも俺のこと好きでしょー?俺ねー、志保ちゃんのこと子供の頃から好きだったから。レールアウトさせて良かったって思ってるから」


ニイッと口元を緩ませて、腰を低くかがめた。
手を繋いだ反対の手で、志保ちゃんの頬を引き寄せて柔らかい唇にキスを落とす。



「太央っ、外でキスは禁止って言ってるでしょう」

「あは!だって俺さー、怒った志保ちゃんもめっちゃ可愛くて大好きなんだもーん」














──ねぇ、先生。俺とレールアウトしよー


──俺と道、外してみない?







──近い。それにレールアウトなんて言葉、ありません





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