レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
「……は、んっ、成央さん…」
「……っ、」
成央さんのマンションの部屋に響き渡る声。
明かりがついていなくても分かる。
予想通り部屋は汚くて、玄関には靴が逆さまに転がって、脱衣所のカゴに脱ぎ捨てられていて。
キッチンのシンクには何日分もの洗い物がたまっている状態だった。
「き、……気持ち良いですか?」
ソファに腰を沈める彼の足の間にしゃがみ込む。
咥えたまま視線を上げれば息を漏らす成央さんと目が合って、私の頬が優しく撫でられた。
「んっ、志保ちゃん……上手」
「はい……」
ねっとりと丁寧に舌を這わせていけば、成央さんが苦しそうに歯切れのよい息を吐き出す。
だから私を感じてくれているのだと少しだけ嬉しくなる。
さっきよりも確実に硬くなった成央さんのソレ。
キスをちゅっと落としてから喉の奥まで咥えなおせば、彼が私の頭を強く掴んで自身のを押し付けるから。
「ん、んぐっ……んん、げほっ」
「ああ、ごめん。強かった?」
「だ、大丈夫です」