【完結】旦那には好きな人がいるらしいので私は身を引いて離婚します。
予定通り合流した私は、きっと状況に混乱している池上さんとの対面にドキドキが止まらない。
「あの社長、これはどういうことでしょうか?」
先に口を開いたのは池上さんだった、その声色はどこか怒っているように感じられた。
「それは、きっと池上さん自身も分かっているんじゃないかな?」
挑発するように質問を質問で返す旦那に今度はハラハラが止まらない。
「あ、あの…!とりあえずお昼食べませんか?お腹を満たしてからでも話はできますから、ね?」
この状況をどうにかしようと、咄嗟に思いついたのはお昼ご飯を食べることだった。
「それもそうだな、話はお昼を食べてからでも遅くないからね。池上さんもそれでいいかな?」
「……不本意ではありますが、仕方ありません。」