【完結】旦那には好きな人がいるらしいので私は身を引いて離婚します。
「1つ確かめたいのですが…、池上さんは俺のことが好きなんですか?」
突然、旦那は池上さんにド直球の質問をした。
「好き…だと言ったら、社長はどうするんですか?」
質問を質問で返す2人の会話に私は戸惑いを隠せない。
「そうですね…、今回の件で君は俺の妻を精神的に不安にさせた。君の仕事はとても優秀だったからね、とても残念だけど解雇にさせてもらうよ」
「…いいんですか?私のような優秀な人材を解雇にしてしまうなんて」
「大丈夫ですよ、君を秘書にしたのは間違いだった」
旦那の言葉に池上さんは顔を顰めては、財布から1000円札を取り出して店を出ていってしまった。
「樹さん、あの…大丈夫なんですか?」
「大丈夫、奈々はもう不安にならなくていいんだよ」
「うん…」