【完結】旦那には好きな人がいるらしいので私は身を引いて離婚します。
旦那のために用意していた食事はきっとまた私の朝ご飯になるのだろう。
「ねぇ、奈々」
名前を呼ばれ振り返るとそこには上半身裸の樹さんがいて、甘い口付けで私を襲う。
「ねぇ、シよ?」
「で、でも明日も早いんじゃ……」
「今日は、奈々を感じたいんだ」
そう言うと、樹さんは私をお姫様抱っこして早々に寝室のベットに押し倒した。
「奈々、愛してるよ」
「……うん、私も愛してる」
旦那に不信感を抱きながら私は旦那に抱かれた。まるで埋まらない穴を埋めようとするように。