【完結】旦那には好きな人がいるらしいので私は身を引いて離婚します。
あれから、役所に行き離婚届を受け取って気づけば時刻は10時を指そうとしていた。
「遅いな……、」
旦那からのメールは来ない、もしかしたらあの秘書さんと一緒にいるのかも、と嫌なことばかり考えてしまう。
すると、ピコンと通知を知らせる音が鳴った。
“すまない、今日は帰れそうにない。”
「また、ご飯無駄になっちゃった……」
旦那が嘘をついていたら、本当は仕事なんかじゃなくて2人でいるんじゃないかと嫌になってしまう。
「寝よう……」
フラフラとした足取りで寝室へ向かい重力に逆らうことなくベットに倒れ込む。
夢でありますように、と切なる願いを込めて。