瞳の奥に隠れた光
"華心side"
私の名前は、亜代桗華心(かこ)。
平上学園に通う高校二年生。
私には、同い年の妹が二人いる。
一人は、亜代桗沙菜(さな)。
二人目は、亜代桗由依(ゆい)。
三人とも仲が良く、クラスも同じなの!
平上学園は全寮制で、両親は事故で死んじゃったんだ。
理事長のご厚意で、この学園に通う事が出来てるの。本当、感謝しかない。
沙菜
「うーん、やっぱ眠いねー」
由依
「いや、ずっと起きてたからでしょ」
華心
「二人ともうるさい……」
ほんと、うるさい姉妹だよ。でも、特別仲良しなのは譲れない。
にしても沙菜、眠いとか言っときながら、すっごいはしゃいでるけど。
華心
「はあ、朝ごはんは~?」
私がそう言えば、
沙菜
「はいはーい! 私が作る!」
由依
「いや…あんた料理出来ないでしょ」
沙菜
「え~? 前作ったよ~?」
由依
「いや、あんたが作ったやつ爆発したじゃん」
「だから私が作るから」
華心
(賑やかすぎ……)
「早く決めて……めんどい」
由依
「うわっ、辛辣~」
沙菜
「爆発なんてしたことないし!!!」
それから数十分、私たちは登校するまで言い合っていた。
< 1 / 2 >