瞳の奥に隠れた光



"華心side"




私の名前は、亜代桗華心(かこ)。


平上学園に通う高校二年生。


私には、同い年の妹が二人いる。


一人は、亜代桗沙菜(さな)。


二人目は、亜代桗由依(ゆい)。


三人とも仲が良く、クラスも同じなの!


平上学園は全寮制で、両親は事故で死んじゃったんだ。


理事長のご厚意で、この学園に通う事が出来てるの。本当、感謝しかない。


沙菜
「うーん、やっぱ眠いねー」

由依
「いや、ずっと起きてたからでしょ」

華心
「二人ともうるさい……」


ほんと、うるさい姉妹だよ。でも、特別仲良しなのは譲れない。


にしても沙菜、眠いとか言っときながら、すっごいはしゃいでるけど。


華心
「はあ、朝ごはんは~?」


私がそう言えば、


沙菜
「はいはーい! 私が作る!」

由依
「いや…あんた料理出来ないでしょ」

沙菜
「え~? 前作ったよ~?」

由依
「いや、あんたが作ったやつ爆発したじゃん」
「だから私が作るから」

華心
(賑やかすぎ……)
「早く決めて……めんどい」

由依
「うわっ、辛辣~」

沙菜
「爆発なんてしたことないし!!!」


それから数十分、私たちは登校するまで言い合っていた。

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