真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
ラブの声は、間に合わなかった。
ボブの巨漢が、大山の上に落ちた。
「ドドーーンッ⁉️」
地響きが伝わる。
大山のあばらが砕かれ、肺に突き刺さる。
ラブの体が闘技場へと跳んだ。
「パーンッ❗️」
着地と同時に放った回し蹴りが、ボブの顔面にめり込む。
たまらず、巨漢が退いた。
「大山さん!」
ラブが大山の大きな体を抱き起こす。
「ガハッ!」
肺からの大量の出血に、大山がむせる。
「大山さん、ゆっくり息をして!」
ラブの呼びかけには、もはや応じられなかった。
呼吸できない大山の顔に、ラブの顔がかぶさる。
気道に溜まった血を、自分の口で必死に吸い出すラブ。
その処置のおかげで、ドクターが駆けつけた時には、大山の状態は何とか持ち直していた。
彼の手が、血だらけのラブの口元に触れる。
その手を両手で包み、頬に当てるラブ。
「ラブさん・・・すまない。・・・棄権してくれ・・・。あなたが戦う必要は・・・ない」
「ばか❗️何のためにここへ来たのよ!お兄さんのカタキを取るんでしょ」
「もう・・・いいんだ。忘れて・・・ください」
「ふざけないで❗️こんなの見せられて、忘れられるわけないじゃない❗️」
ラブの涙が、大山の頬に跳ねる。
フっと微笑んで、大山は意識を失った。
「彼を・・・よろしくお願いします・・・」
ドクターに告げるラブの拳が震える。
ラブの背後に、ボブの巨漢が立つ。
「しぶとい奴だ。さっさとくたばれば・・・」
そのボブの言葉が途絶える。
ラブの拳が、巨漢の腹に肘までめり込んでいた。
「グアッ❗️」
味わったことのない苦痛に、ボブの顔が歪む。
「それ以上、口を開くな❗️」
「ヒュン!」
ラブの体が巨漢を回り込む様に舞う。
目視では捕らえられない程のスピードで回転した体から、大きくしなった脚が伸びる。
「ガシンッ❗️」
ボブの延髄に、ラブのかかとが叩きつけられた。
「ズダーン…」
たったの2発で、巨漢が、闘技場の床に沈んだ。
さっきまでの惨事に、静まり返っていた場内に大きな歓声が戻る。
「ラブ~!そいつもヤッツケろー❣️」
「パン、パン、パンッ」
闘技場の端に、マイク・レイズの長身が、拍手をしながら現れた。
ボブの巨漢が、大山の上に落ちた。
「ドドーーンッ⁉️」
地響きが伝わる。
大山のあばらが砕かれ、肺に突き刺さる。
ラブの体が闘技場へと跳んだ。
「パーンッ❗️」
着地と同時に放った回し蹴りが、ボブの顔面にめり込む。
たまらず、巨漢が退いた。
「大山さん!」
ラブが大山の大きな体を抱き起こす。
「ガハッ!」
肺からの大量の出血に、大山がむせる。
「大山さん、ゆっくり息をして!」
ラブの呼びかけには、もはや応じられなかった。
呼吸できない大山の顔に、ラブの顔がかぶさる。
気道に溜まった血を、自分の口で必死に吸い出すラブ。
その処置のおかげで、ドクターが駆けつけた時には、大山の状態は何とか持ち直していた。
彼の手が、血だらけのラブの口元に触れる。
その手を両手で包み、頬に当てるラブ。
「ラブさん・・・すまない。・・・棄権してくれ・・・。あなたが戦う必要は・・・ない」
「ばか❗️何のためにここへ来たのよ!お兄さんのカタキを取るんでしょ」
「もう・・・いいんだ。忘れて・・・ください」
「ふざけないで❗️こんなの見せられて、忘れられるわけないじゃない❗️」
ラブの涙が、大山の頬に跳ねる。
フっと微笑んで、大山は意識を失った。
「彼を・・・よろしくお願いします・・・」
ドクターに告げるラブの拳が震える。
ラブの背後に、ボブの巨漢が立つ。
「しぶとい奴だ。さっさとくたばれば・・・」
そのボブの言葉が途絶える。
ラブの拳が、巨漢の腹に肘までめり込んでいた。
「グアッ❗️」
味わったことのない苦痛に、ボブの顔が歪む。
「それ以上、口を開くな❗️」
「ヒュン!」
ラブの体が巨漢を回り込む様に舞う。
目視では捕らえられない程のスピードで回転した体から、大きくしなった脚が伸びる。
「ガシンッ❗️」
ボブの延髄に、ラブのかかとが叩きつけられた。
「ズダーン…」
たったの2発で、巨漢が、闘技場の床に沈んだ。
さっきまでの惨事に、静まり返っていた場内に大きな歓声が戻る。
「ラブ~!そいつもヤッツケろー❣️」
「パン、パン、パンッ」
闘技場の端に、マイク・レイズの長身が、拍手をしながら現れた。