真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
【18】E.P.3〜滅亡の時〜
~ロシア ヴァロン海溝~


「将軍、報告します。破壊された海中施設から、遺跡のデータ回収が完了しました」

巨大潜水艦「シャロン」の司令室に、副官ミゲルの声が入る。

ここは、エネルギー生命体ジーグによって破壊された、次世代エネルギー開発施設があった場所。

「よろしい」

「ところで将軍、やはりミズリーは失敗に終わったようです」

ミズリーは、NASAに潜伏していたHEAVEN(ヘブン)のスパイであり、デビルストーンを用いて、大きなテロを企てたのであった。

結果は、ラブとその仲間たちによって阻止されたのである。


「かまわん。所詮はやつ(トーイ・ラブ)の注意をここから逸らすのが目的だ。十分役にたってくれたよ」


(トーイ・・・。お遊びはこれまでだ)

「直ちにデータ解析にかかれ。私は中で待つ」


潜水艦シャロンが、ヴァロン海溝へとゆっくり潜行を始める。

真っ暗な静寂の世界。

その先の岩壁に開いた大きな洞窟へと、その巨影は吸い込まれて行った。

そこに眠る、巨大な遺跡へと・・・。
< 109 / 188 >

この作品をシェア

pagetop