真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~テラの地下・極秘エリア~
T2、ティーク、ヴェロニカ、そしてラブがテーブルを囲む。
メイが入ってきた。
「な・・・なんなのこれ?新しい映画のセット?」
メイは、ラブの仕事自体は知っていた。
スーパーアイドル。
エンターテイメント会社テラの経営者。
世界各国にホテルやレストランを経営。
国連の各国共通オブザーバー。
平和組織ピースの主導者。
そこまでであった。
話し辛そうなラブに代わって、ヴェロニカが話し始める。
「メイ。説明しますから、まずは一つ教えてください」
ラブがうなづく。
「あなた、確か、カメラがどうかしたとおっしゃってましたわよね?」
「ああ・・・あれね。武道館の試合にあのカメラを持って行ったのよ。ラブの勇士をたくさん撮ったんだけど、フィルムをどこかの親切な人が現像に出してくれたみたいなの。それがどうかしたの?」
「メイのカメラからフィルムを持って行ったのは、スポーツカメラマンの三井です。彼も武道館に報道陣として行っています」
アイがモニターに三井を映し出す。
「誰これ?あんまりイイ人には見えないけど・・・」
「メイ、彼はあなたのフィルムをお盗みになったのですわ」
「お盗みにって、なんで?あっちの方が最新のカメラ持ってて、プロじゃん!」
「まさか、今時あんな化石みたいな代物(シロモノ)を使うヤツがいるとはな」
「T2!化石で悪かったわね❗️」
ラブが大きくため息をつく。